全視協第37回東京大会宣言
私たちは今日から2年後の大阪大会に向けて「人権・平和・共同」をスローガンに歩みます。とりわけ重点要求として「駅の無人化対策」「災害対策」「平和と人権 民主主義を守る」運動に、地域の運動体と視覚障害者が連携することで、全国と地域が一丸となって取り組むことを主眼とします。
2年後に結成60年を迎える全視協にも高齢化の問題があります。これを直視し、会員、社員、役員が連携を強め、課題に向き合っていきます。そしてボランティアや他団体、行政にも訴えていきます。私たちの歩みが社会の課題であることを啓発しながら運動を進めましょう
全視協第37回東京大会宣言詳細
日本点字図書館など視覚障害者施設が集まる東京都新宿区の一画、都会の生活を支える街路からレトロな街並みまで、様々な顔をもつここ戸山の地において私たちは、全日本視覚障害者協議会第37回東京大会を開催しました。
2年をかけて大会を準備してくれた東京の仲間、募金や販売などに応えてくれた個人や団体、ボランティアの方々、会場の参加者はもちろん、代表を送り出した全国の社員と会員、そして、支えてくれたすべてのみなさんに、心よりの賛意と謝意を表します。
奈良大会からの2年間に私たちは、ゆうちょダイレクトにおける視覚障害利用者のワンタイムパスワードの存続、ホームドア整備などまちづくりの改善、利用しやすい金融機関の推進、障害者介助等助成金制度の適用拡大などに力を尽くしました。令和6年能登半島地震で被害を受けた石川の仲間に義援金を届け、結び目(視覚障害者京都の会)が全視協に加盟し、女性部第23回和歌山大会を成功させました。これらの成果と運動を生かし発展させましょう。
3日間の大会では、社員総会で、2年間の運動を総括し、直面する課題を討議し、新たな方針を確認しました。14の分科会で、あはきから公共交通の問題まで学び、語り合いました。踊正太郎さんの津軽三味線の演奏と東京大会の夕べで元気をもらい充電しました。そして、荻原博子さんの記念講演で経済は庶民の側にあってこそ、を学びました。
石破政権は、5年間で43兆円の軍事費を確保する一方で、福祉・暮らしを縮減する道を暴走しています。戦争は、障害者をつくり出す最大の暴力と言われており、ロシアのウクライナ侵略、イスラエルによるガザでのジェノサイドは言語道断。平和が、尊厳、人権の土台であることを私たちは日々感じています。日本国憲法と9条を守り生かしましょう。
私たちは今日から2年後の大阪大会に向けて「人権・平和・共同」をスローガンに歩みます。とりわけ重点要求として「駅の無人化対策」「災害対策」「平和と人権 民主主義を守る」運動に、地域の運動体と視覚障害者が連携することで、全国と地域が一丸となって取り組むことを主眼とします。
2年後に結成60年を迎える全視協にも高齢化の問題があります。これを直視し、会員、社員、役員が連携を強め、課題に向き合っていきます。そしてボランティアや他団体、行政にも訴えていきます。私たちの歩みが社会の課題であることを啓発しながら運動を進めましょう。
以上、決議します。
2025年6月8日
一般社団法人 全日本視覚障害者協議会 第37回東京大会